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維持費シミュレーションの使い方|車の年間コストを正しく試算する手順
BEOWNERの維持費シミュレーターは車種、走行距離、駐車場代の三つの入力で年間コストが大きく動きます。入力値の決め方、事例つきの試算、出た数字を月額に落とす読み方まで、初心者向けの使い方をまとめました。
結果を左右する三つの入力
車の維持費は費目が多く、頭のなかで足し合わせるのは大変です。BEOWNERの維持費シミュレーターは、いくつかの条件を入れると年間の維持費の目安を出すツールです。「維持費 シミュレーション」で結果を現実に近づける鍵は、影響の大きい三つの入力を正しく決めることにあります。その三つとは、車のタイプ、年間の走行距離、駐車場代です。
車のタイプは、税金も燃費も変えるため年間の土台を決めます。走行距離はガソリン代を左右し、走った分だけ増えます。駐車場代は維持費のなかでも金額が大きく、地域差がはっきり出ます。この三つを押さえれば、出てくる数字のぶれは小さくなります。逆に言えば、この三つがあいまいなまま出した金額は目安として使いにくくなります。
BEOWNERの維持費シミュレーター。車のタイプ、走行距離、駐車場代の三つを入れると年間の目安が出る。
入力値の決め方
三つの入力をどう決めるかを、費目ごとに見ていきます。
- 車のタイプ:候補が固まっていないなら、軽自動車、コンパクトカー、SUVと切り替えて金額の差を見ます。年間維持費の土台は、軽が約30万円、コンパクトが約36万円、SUVが約42万円が目安です。
- 走行距離:分からなければ、実測の平均に近い年7,000kmから始めます。通勤で毎日乗るなら1万km前後、週末中心なら5,000km前後が目安です。業界でよく使われる1万kmより、近年の実測平均は6,700kmから7,000kmと少なめです。
- 駐車場代:住む地域の月極相場を調べて入れます。持ち家で駐車場代がかからない人はゼロにします。都市部と地方で差が大きい費目なので、実際の相場を入れると精度が上がります。
ガソリン代は「走行距離÷実燃費×ガソリン単価」で決まります。実燃費はカタログの8割が目安です(国土交通省も「乗用車等の燃費表示に走行環境毎の燃費表示が加わります!」で、カタログ燃費と実際の燃費に差が生じうると指摘しています)。たとえばカタログ20km/Lのコンパクトカーなら実燃費16km/L程度とし、7,000kmを資源エネルギー庁の石油製品価格調査による全国平均に近いガソリン170円/Lで走ると、ガソリン代は年およそ7.4万円になります。「ガソリン代 計算」で調べたときの式もこれと同じで、走った距離と燃費と単価の三つで決まります。ガソリン単価は時期で上下するため、直近の相場に合わせて入れ直すと、より現実に近い金額になります。
事例で見る、入力から月額までの試算
具体的な人物像で入力すると、数字の意味がつかめます。三つの例で試算します。
一つ目は、毎日通勤するシングルです。軽自動車、年7,000km、駐車場は月1.2万円で入力します。年間維持費の目安は約30万円で、12で割ると月およそ2.5万円です。任意保険は初めての6等級で26歳以上なら、年5.5万円ほどが目安です。「軽自動車 維持費 いくら」と調べたときの月3万円前後という相場とも近い水準です。
二つ目は、週末に家族四人で出かける人です。コンパクトカー、年8,000km、駐車場は月1.5万円で入力します。年間維持費は約36万円で、月およそ3.0万円です。軽より燃料費と保険が上がる分が、月額の差に表れます。任意保険は約6.5万円が目安です。
三つ目は、持ち家で駐車場代がかからない人です。SUV、年1万km、駐車場ゼロで入力します。年間維持費の目安は約42万円ですが、駐車場をゼロにすると土台から月1万円以上が下がり、条件次第でコンパクトカーの水準に近づくこともあります。駐車場代の影響の大きさが、この例でよく分かります。
一つの数字を当てる道具ではなく、条件を変えて金額の動きを見る道具として使う。
走行距離を変えて感度を見る
シミュレーターは、一つの数字を当てる道具というより、条件を変えて金額の動きを見る道具です。走行距離を動かすと、その効きがよく分かります。
先のコンパクトカー(実燃費16km/L、ガソリン170円/L)で走行距離だけを変えると、ガソリン代は次のように動きます。
| 年間走行距離 | 年間ガソリン代の目安 | 月額換算 |
|---|---|---|
| 5,000km | 約5.3万円 | 約4,400円 |
| 7,000km | 約7.4万円 | 約6,200円 |
| 10,000km | 約10.6万円 | 約8,800円 |
| 12,000km | 約12.8万円 | 約1.06万円 |
5,000kmと12,000kmでは、ガソリン代だけで年7万円以上の差が出ます。自分の走行距離が平均に近いのか多いのかを見直すだけで、無理のない予算が見えてきます。駐車場代と並んで、走行距離は結果を大きく動かす入力だと分かります。
出てきた数字の読み方
シミュレーターが出すのは年間の合計です。月々の家計に落とすときは、これを12で割ります。ローンを組む人は、この月額に返済を足した金額が無理のない範囲に収まるかを確認してください。返済と維持費を合わせた目安は車のローンと頭金の目安にまとめてあります。
金額はあくまで目安です。事故で保険料が上がる年や、消耗品の交換が重なる年は、これより増えます。数字は一点で当てるものというより、タイプや条件を変えたときにどれだけ動くかを見るために使うと役立ちます。少し余裕を持った金額で家計を組んでおくと、突発的な出費があっても慌てずに済みます。車検のある年は費用がまとまって出るため、月額に均して積み立てておくと、負担が一度に集中しません。
車選びのどこで使うか
シミュレーターは、車選びの途中で何度も使う道具です。初心者の車の選び方でタイプを絞ったら、その候補で維持費を出し、はじめての車購入 完全ガイドの予算に織り込みます。費目ごとの意味を詳しく知りたいときは車の維持費は年間いくらを読むと、入力する数字の背景が分かります。タイプを切り替え、走行距離と駐車場代を自分の数字に直す。この三つを丁寧に入れることが、現実に近い試算への近道です。
参考資料
- 資源エネルギー庁「石油製品価格調査 調査の結果」(2026年7月確認)
- 国土交通省「乗用車等の燃費表示に走行環境毎の燃費表示が加わります!」(2026年7月確認)
よくある質問
走行距離が分からないときは何kmで入力すればよいですか
近年の実測平均は年6,700kmから7,000km前後です。通勤で毎日乗るなら1万km前後、週末中心なら5,000km前後を目安に入れ、迷ったら7,000kmから始めて調整してください。
実燃費はどう見積もればよいですか
カタログ燃費の8割が目安です。たとえばカタログ20km/Lなら実燃費16km/L程度として、走行距離÷実燃費×ガソリン単価でガソリン代を計算します。渋滞の多い街乗りではさらに下がることもあります。
出た年間の維持費を月々に直すには
年額を12で割ります。軽の約30万円なら月2.5万円、コンパクトの約36万円なら月3.0万円が目安です。ローンがあれば返済額を足して、家計に収まるかを確認します。
シミュレーターの数字はそのまま信じてよいですか
目安として使ってください。事故で保険料が上がる年や消耗品交換が重なる年は増えます。一点で当てるより、条件を変えて金額がどう動くかを見る使い方が有効です。