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新車オプションの選び方。査定に効くものと後付け、メンテパックの要否

新車のオプション選びで失敗しないための整理です。査定に効くオプションと響きにくいオプションの傾向、メーカーオプションと後付けの費用差、ディーラーのメンテナンスパックを編集部がすすめる理由をまとめました。

ショールームでオプションカタログを見ながら商談する若い夫婦とスタッフ

新車を注文するとき、オプションの一覧を前にして迷う人は多いです。新車オプションは、査定への影響、後付けできるかどうか、メンテナンスパックの要否という三つの判断軸で整理できます。全部盛りにする前に、何を優先すべきかが分かります。

新車オプションは三つの判断軸で選ぶ

新車のオプション選びは、次の三つで考えると整理しやすくなります。

一つ目は、将来の査定額に響きやすいオプションと、響きにくいオプションを分けることです。二つ目は、新車時にしか選べないメーカーオプションを優先し、納車後にも付けられるものは後付けを検討することです。三つ目は、ディーラーのメンテナンスパックへの加入です。査定額そのものには効きませんが、初めて車を持つ人には編集部として加入をすすめています。

それぞれを、具体的な費用例とあわせて示します。購入の流れ全体は初めての車購入 完全ガイドにまとめてあります。

メーカーオプションとディーラーオプションの違い

新車のオプションは、大きく二種類に分かれます。

メーカーオプションは、工場の生産ラインで車両に組み込まれるオプションです。サンルーフ、本革シート、電動スライドドア、先進安全装備などが代表例です。契約後の変更は原則できません。ディーラーがメーカーへ発注をかけるまでのごく短い時間を除けば、追加も削除も間に合わないため、欲しい装備があるなら契約前に決める必要があります。

ディーラーオプションは、販売店や物流センターで後から取り付けるオプションです。カーナビ、ドライブレコーダー、フロアマット、サイドバイザー、ETC車載器などが該当し、こちらは納車後に社外品として付け直すこともできます。

この違いを踏まえると、購入時に優先すべきはメーカーオプションだと分かります。後から選べないからです。反対に、ディーラーオプションに含まれる装備は、いったん保留にして納車後に社外品と見比べても遅くありません。

価格差も無視できません。スズキのスペーシアを例に取ると、メーカーオプションのナビは19万5800円である一方、同等の機能を持つディーラーオプションのナビは33万円になるという例がWebCARトップの記事で報告されています(車種やグレードにより変わる目安の数字です)。ディーラーオプションは販売会社の利益がより多く含まれるため、割高になりやすい傾向があります。

ショールームの机で、タブレットのオプションチェックリストを指さす様子 メーカーオプションは契約前にしか選べない。欲しい装備は商談の段階で決めておく。

査定に効くオプション、響きにくいオプションの目安

新車で付けたオプションが将来の査定額にどう影響するかは、車両の状態や市場の需給で変わるため断定はできませんが、傾向としては次のように整理できます。

オプション 査定への影響の傾向 目安と条件
サンルーフ プラスになりやすい ミドルクラス以上で2万〜7万円、軽自動車で0〜3万円程度が目安。年式や車種の人気、故障の有無で変わる
メーカー純正ナビ、先進安全装備 プラスになりやすい 後付けしにくいメーカーオプションのため希少価値が出やすい
本革シート プラスになりやすい ひび割れや色あせがない状態のよいものほど加点されやすい傾向
電動スライドドア プラスになりやすい ミニバン系で需要が高い
人気の高いボディカラー(白、黒、シルバー) プラスになりやすい 黄色や緑、赤など個性的な色は下がりやすい傾向
社外パーツによる改造(エアロ、車高調など) マイナスになりやすい、または評価が分かれる 需要が限られ、純正に比べて査定評価が下がる傾向

この表はあくまで一般的な傾向の整理です。査定は買取業者や時期によっても変わるため、実際の金額は複数社に見積もりを依頼して比べるのが確実です。

メーカーオプションと後付けの費用差、ドライブレコーダーの実例

「新車時にしか付けられないものを優先し、後から付けられるものは保留にする」という判断軸を、具体的な費用で確かめます。

ドライブレコーダーはディーラーオプションの代表格で、後付けも一般的な装備です。新車購入時にディーラーオプションとして前後2カメラのドライブレコーダーを付けると、本体代と取り付け工賃を合わせて5万〜8万円程度が目安です。

一方、納車後に社外品を後付けする場合、前後2カメラの本体価格は1万5000円〜3万円程度が主流の価格帯で、取り付け工賃は持ち込みで1万〜2万円程度が相場です。合計するとおおよそ2万5000円〜5万円程度(車種や工賃設定で変わる目安)に収まり、ディーラーオプションより2万〜3万円ほど抑えられる計算になります。

差額が生まれる理由は、ディーラーオプションには販売店の取り付け工賃と利益が上乗せされるためです。メーカー保証と一体化した見た目や、購入時にまとめて済ませられる手軽さを重視するならディーラーオプションが向きます。価格を抑えたい場合や機種を選びたい場合は、後付けが有力な選択肢になります。

同じ考え方は、フロアマットやETC車載器にもあてはまります。いずれも後付けできるディーラーオプションのため、新車時に無理に付けず、納車後に社外品と見比べてから決めても遅くありません。

運転席から見た、フロントガラスに取り付けたドライブレコーダーと都心の交差点 ドライブレコーダーはディーラーオプションでも社外品でも後付けできる代表的な装備。

メンテナンスパックをすすめる理由

サンルーフやナビと違って、メンテナンスパックは査定に直接影響するオプションではありません。それでも編集部としては、初めて車を持つ人には加入をすすめています。

メンテナンスパックは、新車購入から初回車検までの点検とオイル交換などの基本整備を、あらかじめまとめて割安の料金で契約する商品です。内容や期間はメーカーや販売店ごとに異なりますが、法定点検やオイルとオイルフィルターの交換、消耗品の点検を含む点は共通しています。新型車の買い時を含めた購入判断の軸は新型車の買い時と見方でも扱っています。

料金の目安は次のとおりです。いずれも軽自動車クラスの一例で、車種やコース内容によって変わります。

メーカーとコース例 目安料金 対象期間
トヨタ(初回車検付き) 66,660円〜 初回車検まで
スズキ(軽自動車、初回車検コース) 32,200円〜 初回車検まで
ホンダ(5Sコース、軽自動車) 88,590円 コース所定期間
マツダ(30ヶ月コース、軽クラス) 42,720円 30ヶ月

トヨタモビリティ神奈川の例では、軽自動車の36ヶ月コースが92,100円で、都度払いで同じ整備を受けると135,730円かかる計算になり、43,630円お得になる計算です。別の試算でも、軽自動車の5年コースでメンテナンスパックが約9万円、個別対応だと約15万円かかり、約6万円の差が出る例が示されています。

メンテナンスパックをすすめる理由は、割安になることだけではありません。整備の時期を覚えていなくても販売店から案内が来るため、点検を先延ばしにしにくくなります。初めて車を持つ人ほど、点検のタイミングやオイル交換の頻度に自信が持てないものです。あらかじめ契約しておけば、その判断を都度悩まずに済みます。

料金は必ず車種、グレード、販売店で見積もりを取り、都度払いとの差額を確認してから決めてください。オプション選びを含めた購入全体の流れは初めての車購入チェックリストで確認できます。

ディーラーの受付でメンテナンス契約の説明を受ける様子 メンテナンスパックは、初回車検までの点検とオイル交換をまとめて契約する商品。

参考資料

よくある質問

メーカーオプションは契約後に変更できますか。

基本的にできません。ディーラーがメーカーに発注をかけるまでのごく短い時間を除いて、追加や削除、変更は間に合わないため、欲しい装備は契約前に決める必要があります。

ドライブレコーダーは新車購入時に付けるべきですか。

必須ではありません。後付けでも一般的な装備なので、価格を抑えたいなら納車後に社外品を検討する方法もあります。見た目の一体感や保証を重視するならディーラーオプションが向きます。

社外品のドライブレコーダーを付けると査定に響きますか。

一般的な後付け品であるため、単体でマイナス評価になることは少ない傾向です。査定でマイナスに働きやすいのは、エアロパーツや車高調など需要が限られる外装の改造です。

この記事を書いた人

BEOWNER編集部編集部

クルマを初めて持つ人に向けて、購入、維持、売却の記事を編集部で企画・執筆・確認しています。