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軽自動車の維持費は年間いくら?月々の目安と内訳、普通車との差を試算

軽自動車の年間維持費を、軽自動車税や任意保険、ガソリン、車検といった費目ごとに実額で示します。年8,000kmの地方在住や都市部通勤など条件別の試算、普通車との差、月いくらまで下げられるかまで、初めてクルマを持つ人向けにまとめました。

郊外の住宅の駐車スペースに停まった軽自動車

軽自動車の維持費は年間いくらか

軽自動車の年間維持費を費目ごとに分けると、次のようになります。年1万km走る地方在住の人を基準にした目安で、契約や地域で上下します。

費目 年額の目安 補足
軽自動車税 10,800円 2015年4月1日以降に新規検査を受けた自家用の標準額
重量税(年換算) 3,300円 車検2年分で6,600円
自賠責保険(年換算) 約8,800円 2年で17,540円。2026年11月以降は18,660円
任意保険 約55,000円 初めての6等級、26歳以上、車両保険なしの目安
ガソリン 85,000円 年1万km、実燃費20km/L、170円/Lで試算
車検の基本料と整備(年換算) 約20,000円 法定費用を除いた2年分を年割り
合計(駐車場を除く) 約18.3万円 月に直すと約1.5万円

軽自動車税、重量税、自賠責保険の三つは、乗っている限り必ずかかる固定費です。ここは店選びや交渉では動きません。一方で任意保険とガソリンは条件で大きく変わり、駐車場代は地域差がそのまま出ます。月極駐車場は全国平均で月8,288円ですが、長野のような地方では月4,000円台、東京では月3万円を超えます。持ち家で駐車場代がかからない人と、都市部で月2万円を払う人とでは、同じ軽でも年20万円以上変わります。まずは自分の駐車場代を上の合計に足して考えてください。

住宅街の月極駐車場に停まる現代的な軽自動車 税金の安さより、駐車場代と走行距離のほうが総額を左右する。まず自分の駐車場代を足して考える。

条件で変わる維持費を事例で試算する

同じ軽自動車でも、走り方と住む場所で年間の負担はかなり変わります。代表的な三つの事例で見てみます。

事例1 地方在住で距離が短い人(30代、年8,000km、持ち家で駐車場代なし) 固定の税金が14,100円、自賠責が約8,800円、任意保険が55,000円です。ガソリンは実燃費21km/Lなら年約6.5万円、車検の基本料と整備の年換算が約2万円で、駐車場代はゼロです。合計は年およそ16万円、月に直すと約1.3万円になります。走行距離が短く駐車場代がかからない、もっとも安く収まるパターンです。

事例2 地方都市で月極を借りる人(20代後半、年1万km、駐車場6,000円) 基準の18.3万円に駐車場代の年7.2万円が乗り、合計は年およそ25万円、月約2.1万円です。任意保険は等級が上がるほど下がるので、無事故で乗り続ければ数年でこの額はさらに小さくなります。

事例3 都市部で通勤に使う人(年1.2万km、駐車場2万円) ガソリンが年約10万円に増え、駐車場代が年24万円かかります。ほかの費目を合わせると合計は年およそ44万円、月約3.7万円です。軽であっても、都市部で駐車場を借りて距離を走ると、維持費の半分以上を駐車場とガソリンが占めます。

セルフのガソリンスタンドで軽自動車に給油する若い女性 都市部で距離を走ると、ガソリンと駐車場だけで維持費の半分以上を占めることもある。

三つを並べると、税金の安さよりも駐車場代と走行距離のほうが総額を左右することが分かります。軽を選ぶかどうかより先に、駐車場代を確かめるのが現実的です。

軽と普通車の維持費の差はどこで生まれるか

軽が安い理由は、税金の低さに集中しています。自動車税は軽の10,800円に対して1.5リッター以下のコンパクトカーはおよそ30,500円で、この差だけで年約2万円です。重量税も軽のほうが安く、税金だけでコンパクトカーと年3万円ほど開きます。任意保険も軽が約5.5万円、コンパクトカーが約6.5万円と1万円ほど差があり、合計すると年5万円前後の差が目安になります。

一方で、燃料費と本体価格の差は縮まっています。最近のコンパクトカーはハイブリッドで実燃費28〜30km/Lに達し、走り方によっては軽より燃料費が安くなることもあります。高速や長距離が多い人ほど、この部分で税金の差が詰まります。たとえば地方で年8,000km乗る場合、軽の維持費が年約16万円なのに対し、同じ条件のコンパクトカー(ハイブリッド)は税金と保険で年5万円ほど高い一方、燃費がよいためガソリンは年4万円台に収まり、差し引きの差は年3万円から4万円ほどに落ち着きます。タイプ別の比較は車の維持費は年間いくらにまとめているので、あわせて読むと選びやすくなります。

見落としやすいのが、初度登録から13年を超えたときの重課です。軽自動車税は13年超で12,900円に上がり、重量税も高くなります。中古の軽を長く乗る場合は、この重課と消耗品の交換が重なって維持費が一段上がる時期が来ることを見込んでおくと安心です。車検で何にいくらかかるかは車検費用の内訳にまとめてあります。

軽の維持費を月いくらまで下げられるか

固定されている税金は動かせないので、下げどころは任意保険とガソリン、駐車場です。順番に見ていきます。

  • 任意保険を見直す: 軽でも会社によって年1万円以上変わります。ネット型は代理店型より安い傾向があるので、一度は複数社の見積もりを取ってください。20代の相場と下げ方は20代の任意保険の相場にまとめました。
  • 走り方で燃費を稼ぐ: 実燃費はカタログの8割が目安です。急発進を減らし、タイヤの空気圧を保つだけで数パーセント変わります。年1万km走る人なら、燃費が1割よくなると年8,000円ほど浮きます。
  • 駐車場を見直す: 総額に最も効くのが駐車場です。少し離れた区画にするだけで月数千円下がることがあり、年に直すと保険の見直し以上の効果が出ることもあります。

逆に、車検の整備を過度に削るのは避けてください。ブレーキやタイヤのように安全に直結する部分を削ると、後で大きな出費や事故につながります。必要な整備は残す判断が、結局はいちばん安く済みます。任意保険は毎年の更新のたびに条件が変わるので、年に1回、更新の時期に見積もりを取り直す習慣をつけると、無駄なく維持費を抑えられます。条件を変えて自分の数字で試したい人は維持費シミュレーターを使ってください。

参考資料

よくある質問

軽自動車の維持費は月いくらですか?

駐車場代を除くと月1.5万円前後が目安です。年1万km走る地方在住で、税金や自賠責、任意保険、ガソリン、車検を年割りした合計が年約18万円になるためです。駐車場を月6,000円で借りれば月2.1万円、都市部で月2万円なら月3.7万円ほどになります。

軽自動車と普通車では維持費はどれくらい違いますか?

税金と任意保険を合わせて年5万円前後、軽のほうが安いのが目安です。ただしコンパクトカーのハイブリッドは実燃費がよく、長距離を走る人ほど燃料費で差が縮まります。

中古の軽なら維持費はもっと安くなりますか?

本体価格は安くなりますが、初度登録から13年を超えると軽自動車税が12,900円に上がり、重量税も高くなります。消耗品の交換も重なりやすいので、極端に古い車は維持費が一段上がる点に注意してください。

軽の維持費で最初に見直すべき費目はどれですか?

任意保険と駐車場です。税金は動かせませんが、任意保険は複数社の見積もりで年1万円以上、駐車場は区画次第で月数千円下がることがあります。

この記事を書いた人

BEOWNER編集部編集部

クルマを初めて持つ人に向けて、購入、維持、売却の記事を編集部で企画・執筆・確認しています。