トラブル

よくある車の故障と修理費の相場 バッテリーやタイヤの交換費用の目安

エンジンがかからない、ブレーキの異音、エアコンが冷えないなど、初心者が出会いやすい車の故障を症状別に整理し、原因とバッテリー交換やタイヤ交換の修理費の相場、警告灯の見方をまとめました。

ボンネットを開けた車のエンジンルーム

バッテリーやタイヤの交換費用、ブレーキやエアコンの修理費は、症状から原因の見当をつけられると落ち着いて対処できます。初心者が出会いやすい車の故障を症状ごとに整理し、考えられる原因と修理費の相場、その場での対処をまとめます。修理費は車種や地域で変わるため、金額は目安として読んでください。

症状から原因と修理費を見当づける早見表

まず結論として、初心者が出会いやすい不調は数が限られています。症状ごとに原因と費用の相場を知っておけば、「車 故障 修理費」と慌てて検索する前に当たりをつけられます。次の早見表は、部品代と工賃を合わせたおおよその範囲です。

症状 考えられる原因 修理費の目安
エンジンがかからない バッテリー上がり、バッテリーの寿命 交換で8,000円から15,000円(HV車やアイドリングストップ車は2万円から3万円台)
走行中にハンドルが取られる タイヤの空気圧不足、パンク 外面のパンク修理は1本1,500円から3,000円、交換は後述
ブレーキから異音がする ブレーキパッドの摩耗 前輪のみ1.3万円から1.7万円、前後で3万円台になることも
エアコンが冷えない 冷媒ガスの不足、部品の劣化 ガス補充3,000円から8,000円、コンプレッサー交換は数万円から数十万円
警告灯が点灯した 内容により幅広い 点検の結果次第

この表は当たりをつけるためのもので、確定診断ではありません。同じ症状でも原因が複数あることが多いため、当てはまりそうな原因を絞ったうえで整備工場で確かめてください。

エンジンがかからない原因で多いバッテリー上がり

朝に鍵を回してもセルの回りが弱く、エンジンがかからない。この場面でいちばん多いのがバッテリー上がりです。「バッテリー 交換 費用」で調べる人が多い部品でもあります。

具体例で見てみます。中古の普通車を初めて買った会社員の田中さんは、3日ぶりに乗ろうとしてエンジンがかからず、室内灯を消し忘れて点けっぱなしだったと気づきました。ロードサービスにジャンピングをしてもらってその場は復旧しましたが、バッテリーは購入から4年が経っていたため、後日カー用品店で交換しました。普通車の標準的なバッテリーで、部品代と工賃を合わせて約12,000円でした。軽自動車ならもう少し安く、8,000円前後で収まることもあります。反対に、アイドリングストップ車やハイブリッド車は専用バッテリーのため、2万円から3万円台になることもあります。

ボンネットを開けてバッテリーにブースターケーブルをつなぐ様子 バッテリー上がりはジャンピングで復旧できるが、4年前後たった個体は早めの交換が安心。

バッテリーの寿命は2年から5年が目安です。エンジンのかかりが悪い、ヘッドライトがいつもより暗い、といった前ぶれが出たら、上がりきる前に交換しておくと出先で困りません。

タイヤのパンクや異音、エアコン不調の修理費

走行中にハンドルが取られる、片側に寄っていく、といった症状は、タイヤの空気圧不足かパンクが疑われます。「パンク 修理」で調べると出てくるとおり、釘などが刺さった外面のパンクなら、1本1,500円から3,000円で修理できることが多いです。ただし側面が裂けた場合や損傷が大きい場合は修理できず、交換になります。「タイヤ 交換 費用」の相場は、軽自動車で4本3万円から6万円、普通車で5万円から12万円ほどです。タイヤの寿命は4年から5年、または3万から5万kmが目安で、溝が減ったりひび割れが出たりしたら交換の時期です。

通勤で軽自動車に乗る鈴木さんは、縁石にタイヤをこすった数日後から空気圧の警告灯が点くようになりました。ガソリンスタンドで空気を入れても翌日には抜けており、点検の結果、側面に小さな傷があってスローパンクを起こしていました。同じ軸の左右で差が出ないよう2本を交換して約2万円でした。

タイヤの溝と側面を点検する整備士 側面の小さな傷はスローパンクの原因になる。外面修理で済むかは損傷の場所しだい。

ブレーキからキーキーと高い音がするときは、ブレーキパッドの摩耗が代表的な原因です。「ブレーキパッド 交換」の費用は、前輪のみで1.3万円から1.7万円、前後まとめてだと3万円台になることもあります。放置するとパッドの土台がローターを削り、部品代がさらにかさみます。

「エアコン 効かない」という夏の定番の悩みは、冷媒ガスの不足なら補充で直り、3,000円から8,000円ほどです。ただし冷えない原因がコンプレッサーの故障だと、交換に数万円から数十万円かかることもあります。早めに点検し、原因を切り分けることが出費を抑えるコツです。

警告灯の色でわかる緊急度

警告灯は、色でおおよその緊急度が分かります。赤は、走行を続けると危険や重大な損傷につながる合図です。油圧やブレーキ、水温の赤い表示が出たら、安全な場所に停めて対処します。オレンジや黄色は早めの点検を促す合図で、多くはすぐ停める必要はありませんが、放置はしないでください。ただしJAFも注意を促すとおり、黄色でもエンジン警告灯のように走行を止めて点検すべきものがあります。色で緊急度を見分けられると、慌てて危険な場所に停めたり、逆に赤い合図を見過ごしたりせずに済みます。

消耗品の交換時期と費用の目安

大きな故障の多くは、消耗品を替え時に交換していれば防げます。次の表に、初心者が押さえておきたい消耗品の交換時期と費用の目安をまとめます。

消耗品 交換の目安 費用の目安
エンジンオイル 1年または1万5,000km(ターボ車・軽自動車は6ヶ月または5,000km〜1万km。取扱説明書で確認) 1回5,000円から1万円
ワイパーゴム 1年 1,000円から8,000円
ブレーキオイル 車検ごと 4,000円から7,000円
冷却水 数年ごと 4,000円から15,000円
タイヤ 4年から5年、または3万から5万km 軽3万から6万円、普通車5万から12万円

月に一度の点検で消耗を早めに見つけた例を挙げます。前述の田中さんは、月1点検でワイパーが拭き残すようになったのに気づき、雨の日に困る前にゴムだけを1,500円で交換しました。ブレードごと替えると数千円かかるところを、ゴムの交換で安く済ませられました。小さな消耗を早めに直すと、結果的に費用も手間も軽くなります。

突然の出費を平準化する備え

故障の修理費は、突然まとまって出るのが困りものです。日ごろの点検で消耗を早めに見つけておくと、大きな故障になる前に対処でき、出費が平準化します。点検の勘所は初心者のための日常点検にまとめました。洗車のついでの確認も役立つので、洗車のやり方の基本もあわせてご覧ください。修理費を含めた年間の維持費は車の維持費は年間いくらかに、車検時にまとめてかかる整備費は車検費用の内訳にまとまっています。故障の相談先を探すときはトラブルの記事一覧も参考になります。

参考資料

よくある質問

バッテリー交換の費用はいくらかかりますか。

普通車で8,000円から15,000円が目安です。軽自動車はもう少し安く、アイドリングストップ車やハイブリッド車は専用バッテリーのため2万円から3万円台になることもあります。エンジンのかかりが悪くなったら早めの交換をおすすめします。

タイヤ交換の費用の相場を教えてください。

4本で軽自動車は3万円から6万円、普通車は5万円から12万円ほどが目安です。寿命は4年から5年、または3万から5万kmが目安で、溝が減ったりひび割れが出たら交換の時期です。釘が刺さった程度の外面のパンクなら、1本1,500円から3,000円で修理できることもあります。

黄色い警告灯が点いても走って大丈夫ですか。

黄色やオレンジは早めの点検を促す合図で、多くはすぐ停める必要はありません。ただしエンジン警告灯のように、黄色でも走行を止めて点検すべきものがあります。赤い警告灯は危険の合図なので、安全な場所に停めて対処してください。

修理費を抑えるコツはありますか。

日常点検で消耗を早めに見つけ、小さいうちに対処することです。たとえばブレーキパッドは摩耗を放置するとローターまで傷めて費用がかさみます。月1回の点検を習慣にすると、突然の大きな出費を減らせます。

この記事を書いた人

BEOWNER編集部編集部

クルマを初めて持つ人に向けて、購入、維持、売却の記事を編集部で企画・執筆・確認しています。